子供がいることも共生型サービスの魅力

介護職の働き先は、有料老人ホームや特別養護老人ホームなどの介護施設が一般的と考えられていますが、共生型サービスの事業所でのニーズも高まっています。共生型サービスの現場で働く魅力は、福祉サービスを提供する相手が高齢者だけに限られないことです。現場によっては高齢者だけということもありますが、多くの事業所では子供の姿も見られます。共生型サービスはもともと障害者福祉施設が介護を行う施設として認められやすくするために生まれています。そのため、障害児がいる職場も多くなっているのです。

障害児の世話もするとなると、仕事の負担は大きくなるのではないかと懸念する人もいますが、実際にはそれほど違いはありません。むしろ子供が現場にいることによって、助かる部分も多いのが実態です。障害には遺伝的な影響があるものも存在し、親子で入所や通所をしているケースが少なくありません。親だけあるいは子供だけで利用しているときよりもストレスが少なく、穏やかな様子で過ごしてくれることが多くなります。

このことは現場にも良い影響をもたらすことがあり、施設全体に家庭的で温和な雰囲気が広がりやすいことも特徴です。また、要介護の高齢者と障害者、障害児のケアに関して、担当者が区別されることは原則としてありません。介護職で働いてきた人も子供と触れ合う機会を手に入れられるので、子供好きの人には特に魅力が大きい職場として検討してみる価値があります。介護施設での経験を活かしてさらに知見を広げたい方にも、介護と障害者福祉を兼ね備えた共生型サービスでの仕事はおすすめできます。